盲腸(虫垂炎)のはなし

大根おろし玄米粥(デトックスのタイミングにぜひ)
大根おろし玄米粥(デトックスのタイミングにぜひ)

お試し【預診タイム】の受講者さまに聞いてみると、小さいころの病気の1つに「盲腸(虫垂炎)」が。

小さいころの病気は、その人自身が、親から引き継いでしまった、または、もともと弱いかもしれない臓器からの症状であることが多いと言われています。

 

盲腸炎(虫垂炎)について、私なりに調べてみました。

 

そもそも盲腸は、小腸と大腸の間あたりにある臓器で、体内に存在する臓器ではありますが、これといって大事なお仕事はしていないようで。そして昔は、ここが痛み出したら、それ自体を取り除いてしまうという方法で、治療をしていたようです。

 

特にお仕事をしているフウでもないのに、なぜか存在する臓器。

このような存在は、実は、体内のみならず、体外の世界にも存在しています。

ひとつの視点で見た場合のデメリット

蔵前の「結わえる」玄米ランチを楽しめます
蔵前の「結わえる」玄米ランチを楽しめます

例えば、腸の中だけを見てみると、腸にはものすごく沢山の菌が存在していて、それらが、役に立ったり役に立っているのかいないのかわからないものも多く。

 

もっと大きな視点で見ると、稲穂が垂れる田んぼの中にいる虫や、畑の中にいる虫も同様に、作物に害を与える(食べたり、品質を落とす要因を持っている)虫もいれば、作物に利害を与えない虫もいるわけで。

 

悲しいことに、「殺虫剤」や「殺菌」という一見便利に思える薬を使うことで、害虫と名付けられてしまった虫からそうでもない虫まで、体内に有害な菌からそうでもないもしくは役に立っている菌まで、その時の都合で失っている場合があります。

一物全体という考え方

マクロビオティックの「一物全体」という考えからすると、自然界に存在するものは、それ全体でバランス良くできていますので、それに手を加えたり、一部分を削ったり、一部のみを取り出すことで、そのバランスが大きく傾き、何かしらの影響を受けるとも。

 

ですから、野菜や穀物も、なるべく丸ごと食べることを推奨しています。

 

白米ではなく玄米を食べたり、

大根や人参、レンコンやネギなど、なるべく皮ごと、根の部分も食べたり、

アクごと食べるのも、そういった理由からです。

 

マクロビアンが、魚や肉を好んで食べない理由の1つに、丸ごと食べられないという点も。

 

人間の身体も、植物同様、いろんな臓器や手足などの部位があって、1人の人間となりますので、何か仕事をしているしていないに関わらず、全てが何かしらのバランスで存在している、というように考えます。

盲腸(虫垂)は大腸とのバランスで存在している?

久司先生の著書「THE MACROBIOTIQUE」によると、大腸の入り口あたりにある虫垂(▲陽性)は、大腸(▽陰性)とのバランスのもと存在していて、これを取り除くことで、そのバランスが崩れ、大腸の活動に大きく影響を与えるのではないか?といった一節が。

 

この考え方が、「正しい」「正しくない」という次元ではなく、同じような経験がある場合は、以下の内容も少し振り返っていただくことをオススメいたします。

 

大腸が弱ると、

・ 風邪をひきやすい

・ 便秘気味

・ 便秘と下痢を繰り返すことが多い

・ 下唇が荒れやすい

・ 眉毛の上のあたりにニキビが良くできる

・ 大腸の経絡上にホクロが多い

などの症状があらわれやすくなります。

 

このバランス的な見方で診た場合、虫垂が既にない方は、それまで保たれていた陰陽のバランスが崩れることで、大腸が弱る可能性が高いため、上の項目に少しでも心当たりがある場合は、より大腸を気にかけ、労わることをオススメします。

大腸が喜ぶ食材は?

食物繊維の多い食材です。

もちろん、大腸の陰陽状態、ご自身の体調の陰陽を見ながらですが、全粒穀物や野菜や海藻類など、食物繊維が豊富な食材を、メニューに加えましょう。

 

また、腸内には沢山の菌が存在し、日々何かしらの活動をしています。まだまだ謎な、よくわからない菌にお世話にっていることもあるかもしれません。良質な助っ人(菌)を腸まで運ぶためにも、日本人が昔から食べてきたような「菌が生きているお味噌」や「菌が生きているお漬物」を、1品でも、食卓に並べることもオススメです。なるべく添加物が入っていない、少し時間がかかりますが、昔ながらのやり方で時間をかけて発酵させたものが喜ばれます。

→ お味噌については「味噌のはなし」もご参考ください。

 

また、肺と大腸は対の臓器ですので、肺を元気にすることで、大腸も元気になると言われています。

 

肺は、呼吸を司る臓器ですので、深呼吸を意識的に行うタイミングを持つことも、オススメ。ヨガなどの運動もぜひ、取り入れてみてくださいね。

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