辛い物がやめられない

● ついつい辛くして食べてしまいます・・・

そんなお声をいただきまして。

もともと弱い、今弱っている臓器に関係しているのかもしれない?と思い、こちらも少し調べてみました。

 

実の所、わが家の相棒も、辛くするのが大好きで。麺類には、七味唐辛子をかけたがりますし、飲料水も、ただの水より炭酸水を好む傾向にあります。今回お声をいただいた若い女性も、相棒と似たような好みで、辛い物と炭酸水が好きなようで。

 

相棒の場合は、酢の物や香菜は、好んで食べません。食卓に出せば、仕方なく食べてくれますが、食べたいという要望は一度も聞いたことがなく。本音を言いますと、私、香菜好きなので、もっとたくさん、食卓に出したいのを少し我慢している状態でもあり。

 

ちなみに、今朝は、凍らしていた玄米ご飯を自然解凍し、カブとカブの葉、紫蘇の葉、パセリ、茹でたお豆、白ごま、梅酢を混ぜて、チョップドサラダ風な玄米冷ご飯を食べまして。いただきもののじゃが芋とタマネギで、ハッシュドポテトを添えて、デザートにスイカを。

 

全く同じものを一緒に食べたのに、相棒だけ水っぱなな鼻水が出てきたらしく。相棒にとっては、ちょっと陰性すぎたようです。

● 五臓六腑の「味」に着目してみると

「辛味」は、五臓六腑でみると、肺と大腸の臓器を活発にしたい時に摂取すると良い食品。

ただ、通常、香辛料で辛くする場合は、香辛料自体が極陰のため、体内に負担をかけすぎる傾向に。夏の暑い時期であれば、体内にこもった熱を排出するという意味で、それなりに食べても大丈夫ですが、秋や冬にかけては避けたい行為でも。

 

また、もともと肺が、弱い傾向にある人にとって、香辛料の辛さは、肺の機能を低下させる原因にもなり得るとも。特に、掌が湿っている場合は、肺が弱っている可能性が高いため、香辛料の摂取は、なるべく避けたいものです。ちなみに、中医学的に、「肺」を表す実質的臓器は、肺と心臓の2つが半々という診方をします。呼吸と水分代謝をつかさどる部位という認識に。

 

「辛味を欲する」ということは、肺の働きを促したいという、身体からのSOSなのかもしれません。「ちゃんと働けていないようだから、さあ、がんばって働いてくださいな」というように。

 

そんな時に応援してくれる「辛味」の食材は、下表をご参考ください。肺の機能低下の場合は、以下の食材を、できれば火を使って調理したものを摂取することをオススメします。

肺の弱り(機能低下時)に

食べたい辛味食材

掌が湿っている時に

食べたい苦味食材

 からし菜・菜の花・ネギ・青じそ・玉ねぎ(加熱したもの)・大根・ごぼう・里芋・こんにゃく

カブ・ごぼう・稗(雑穀)・銀杏・ゆりね

▼参考書籍

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