八丁味噌でつくる和菓子「ゆべし」

「味噌でつくるお菓子」と言うと、

何を思い浮かべますか?

 

みそぴー、

味噌パン、

みそ饅頭。

 

私は初老ですので、

このくらいは出てきますが、

これらを実際に食べた事がある人は、

いったいどのくらいいるのでしょうね?(笑)

 

今日は八丁味噌でつくる和菓子

 

「ゆべし」

 

をご紹介します。

 

ここで紹介させていただく「ゆべし」は、

市販のチョコ菓子やスナック菓子などとは異なり、

陰性になった身体に嬉しいお菓子です。


実は、マクロビオティックでは、

調理によって

食の陰陽を調整することを

覚えます。

 

体が陰性で弱っている時は

(甘い物の取りすぎや飲酒などで、弱っているとき)、

 

熱を加えたり、

圧力をかけたり、

時間をかけることで、

 

食材に陽性さをプラスして、

それを食することで、

 

体内を中庸に 保てるように調整します。


お味噌は、発酵食品なので

「時間をかける」

という点で豆に陽性さを

プラスしているうえに、

 

重しを乗せて

「圧力をかける」

ことで、更に陽性さを

プラスした食品です。

 

人の体は、

中庸より若干、陽性に傾いているのが通常と言われています。

 

残念ながら、昨今では、

甘くて陰性な砂糖漬けのような食品が世の中にあふれています。

 

これらは陰性が強いため、

それらを食べる機会が増えることにより、

慢性的な冷え性などを抱えている人も多いことでしょう。

 

お味噌という食材は、

時間と圧力を加えた食品なので、

それだけ、体に陽性さを取り戻して、

温めてくれる食材なのです。

 

寒い北国にはなくてはならない必需品ではないかと思うのです。

 

例えば、

だいたい、

 

九州では「とんこつラーメン」が多いのに、

 

北海道では「味噌ラーメン」が多いのは、

 

その土地に住む人々の体が、

その原理を無意識に悟っているからではないでしょうか。

 

さらに、

 

 

「八丁味噌」は、

 

熟成するのにものすごく時間をかけたお味噌です。

 

麦・米・豆などの味噌の中でも、

より陽性な味噌と言えます。

 

「ゆべし」は、

その八丁味噌

ゆずの皮の中にくるみやエゴマなどと共に入れ、

 

蒸したものを

 

更に和紙でくるみ、

 

数か月ほど陰干ししたものです。

 

 

食感と見た目は、味噌羊羹とでも言いますか。

 

 

マクロビオティックではおすすめしておりませんが、

「日本酒」の熱燗にとっても良くあうおつまみにもなりそうな味です。

 

「ゆべし」は、

熱を加えた上に、

時間をかけてゆっくりと仕上げるため、

お菓子という部類の中ではめずらしく、

陽性寄りのお菓子なのです。

 

甘い物を食べすぎて、

飲みすぎて・・・体が冷える

などの自覚がある方は、

 

お味噌を使った料理

 

きっと体を温めてくれることでしょう。

 

「ゆべし」を作るまではちょっと・・・

とお考えの方でも、

 

寒い冬ですので、

 

まずは、毎日のお味噌汁づくりから、初めてみませんか?