小豆「あずき」の話

● 小豆を食べていますか?

春のお彼岸は3/21頃、秋のお彼岸は9/23頃。


お彼岸の前後7日間が春分の日、秋分の日で、昼と夜の時間の長さが同じになります。


お彼岸は、もともと、仏教で太陽と仏の世界が最も近く通じ合う日として、ご先祖様を供養しますが、日本ではそれにプラス神様に豊作を祈る行為も加わっています。そのお彼岸に食べるのが牡丹餅やお萩。


同じ材料でできていますが、春は牡丹の花に似た牡丹餅、秋は萩の花ににたおはぎなのだそうです。


お彼岸に限らず、昔の人は1ヶ月に1回は「小豆」を食べる習慣があったようなのですが、みなさんはどのくらい小豆を食していますか?


「豆」を塩と砂糖で味付けして煮詰める「餡」は、日本人独特の食品のようで、海外では「豆」というものを甘く煮るという風習がないようです。


小豆の赤色は昔から邪気を祓う色とされ、災難から身を守るとされてきました


それ以外に、薬膳としての小豆は、体内の毒素を体外に排出してくれる利尿や解毒作用を持つと言われています。


昔の人は、そんな小豆の特性を身を持って知り、毎月、身体を浄化するために小豆を摂取していたのでしょうね。

小豆は、陰陽で言えば、豆の中では陽性。食の中では中庸に近い食品。


玄米のおかゆに混ぜて炊いたり、写真はかぼちゃと一緒に煮込んだ小豆南瓜にしたり、昔から食べなれたホッとする素朴な味のものが多いのもその特徴です。


砂糖の沢山入った餡入りのお菓子が多々出回っておりますが、できれば、身体の毒素を排除するためにも、あまり砂糖を入れずに調理して、毎月1回くらいは食卓に出すような習慣をつけたいものです。


夏のお野菜「かぼちゃ」と一緒に煮込んだ「小豆南瓜」は、南瓜のほんのりした甘味がきいて美味しいので、今の時期はおすすめの一品です。ぜひお試しを。


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